当院の矯正治療に対する
考え

当院の矯正治療が目指すもの
「歯並びを良くしたい」「見た目を変えたい」といった理由で、矯正治療を検討される方が多くいらっしゃいます。しかし、矯正治療の目的は、単に歯並びを良くすることだけではありません。
当院の矯正治療が目指すのは、「正しい咬み合わせ」の実現です。
なぜ、正しい咬み合わせなのか?
それは、正しい咬み合わせが健康な歯と口元を一生涯保つための基盤だからです。
「咬み合わせ」に
こだわった矯正治療を
行うようになったきっかけ

私の母校である神奈川歯科大学の矯正研修コースでは、「下あごの位置は、歯の咬み合わせによって移動することが多い」という考えをベースに矯正歯科の勉強を進めます。矯正歯科は、見た目を良くする審美面が注目されがちですが、ガタガタの歯並びをストレートにするだけでなく、健康面や機能面も踏まえた治療方針の決定が重要と学びました。そのような環境下で矯正歯科の本質を学んだことが契機となって、顎関節を含めた不正咬合診断(咬み合わせ診断)の経験を積み重ね、咬み合わせにこだわった矯正治療に取り組むようになりました。

当院が目指す治療のゴールとは「機能的な咬み合わせ」であり、矯正はあくまでも「手段」に過ぎません。ゴールに辿り着くためには、適した手段を選ぶ必要があります。「矯正」「補綴(詰め物や被せ物)」「矯正+補綴」など、患者様のお口の状態に合わせて最適な治療内容を選択しています。
咬み合わせが大切な理由
なぜ、矯正の際に「咬み合わせ」を考える必要があるのか。その答えは、歯が自力で矯正前の状態に戻ろうとする「後戻り」という現象が起こるからです。
矯正治療後は、後戻りを防止する保定装置「リテーナー」を装着して頂きますが、リテーナーは上顎・下顎それぞれの歯の位置の固定にはなりますが、咬み合わせの安定にはつながりません。 後戻りが起こる原因の一つに、咬み合わせが関係していると考えられるため、せっかく矯正治療によって歯並びが美しく整ったとしても、「咬合治療(咬み合わせの治療)」を行わなければ歯が動いてしまうのです。
また、不安定な咬み合わせは、咬耗(歯が削れてしまう状態)や、顎の痛み(いわゆる「顎関節症」)などのトラブルを招きやすく、身体の不調を引き起こす場合もあります。
咬み合わせと矯正について

不正咬合は、食べ物を噛む機能や話し方、さらには顎の関節にも様々な問題を引き起こすことがあります。矯正治療では、専用装置を用いて徐々に歯の位置を整え、口腔機能と外観の両方を向上させます。適切な咬み合わせを実現することで、食事の際の咀嚼効率が高まるだけでなく、虫歯や歯周病のリスク軽減、そして発音の明瞭さにもつながります。より健康的な生活と快適さを求める方は、矯正歯科医による専門的なアドバイスを受けることをご検討ください。
診査・診断が大切

歯並びと咬み合わせは違います。
見た目がきれいな歯並びがよい咬み合わせではありません。よい咬み合わせを作るためには歯のみならず、顎関節の機能を含めた精密な診査・診断が大切です。
矯正医によりさまざまな考え方や治療法があります。例えば、他院で抜歯治療が必要と診断された場合も非抜歯治療が可能かもしれません。一度当院までご相談いただければと思います。
咬み合わせのずれは顎のずれを引き起こします
同じように見える出っ歯でも、歯の位置が原因の場合と顎のずれにより出っ歯に見えてしまう場合があります。同様に受け口も見た目だけではどちらかわかりません。
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正常
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出っ歯
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受け口
矯正治療では顎の検査も含めた診査・診断が大切です。
ゆうデンタルオフィスが
提供したいもの

当院が提供したいものは、「患者様の生涯の健康」です。
咬み合わせの異常はお口の中の問題に留まらず、頭痛・肩こり・腰痛・耳鳴り・めまいなどの「咬合関連症」と呼ばれる全身の不調に繋がるケースがあることをご存じでしょうか。当院の患者様の中にも、何年にもわたって原因不明の頭痛に悩み続けた方や、どの診療科にかかっても偏頭痛と診断されて諦めていた方などが多く、やっと歯医者に辿り着き、長年の不調が解消されたというケースが珍しくありません。
また、一般的に歯がグラグラする原因は、「年のせい」や「歯周病」と説明される場合が多いですが、乱れた咬み合わせも歯がグラグラし始める原因の一つです。長く放置していると、歯のグラつきが酷くなる可能性もありますから、なるべく早めに矯正歯科を受診することをお勧めします。
当院の治療を受けた患者様からは、「歯の痛みがなくなった」「かみやすくなった」という声以外にも、「頭痛が治った」「肩こりが軽くなった」など、体調が良くなったという報告をよくいただきます。不快な症状の全ての原因が歯ではないにしても、正しい咬み合わせを整えることができれば、悩みの多くは解決できるかもしれません。これから矯正治療を考えている方や、今現在咬み合わせでお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
