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開咬(オープンバイト)とは? 開咬が引き起こす4つの問題と治療法

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「開咬」って何?と思う方が多いと思います。開咬とは歯が噛み合わない状態のことです。自分では気づきにくく、歯科検診でわかる方が多いようです。開咬の治療はその原因の多様性から難しいものになっています。しかし、原因をきちんと把握することで、的確な治療ができれば、決して難しいものではありません。ここでは、その原因と問題点を紹介しますので、自分の開咬に気づいたら、治すことを考えてみてください。

 

1.開咬とは

歯を噛み合わせた時に奥歯は噛み合っていても前歯が噛み合わない(前歯部開咬)と、前歯は噛み合っていても奥歯が噛み合わない(臼歯部開咬)という状態です。通常は前歯が噛み合わない前歯部開咬を指します。

 

2.開咬の原因

舌癖

舌を歯に当てたり、舌を突き出すという癖を長い間続けると、開咬になることがあります。

 

口呼吸

成長期に鼻炎、蓄膿症、アデノイド、扁桃腺肥大などで口呼吸を長く続けていると開咬になりやすいです。

 

指しゃぶり

永久歯になっても、指しゃぶりを長い間続けていると開咬になりやすいです。

 

下顎骨の垂直方向への成長不足

リウマチや顎関節症などで下顎頭部の骨形成が障害されると歯に問題がなくても、開咬になることがあります

 

歯が並ぶスペースの不足

下顎骨内で親知らずの形成が進んでくる16,17歳に親知らずの萌出方向への力によって、親知らずの前方の歯がほんの少しでも押出されると開咬になってしまうことがあります。

 

3.開咬が引き起こす問題

口が閉じにくい

唇が閉じられないことにより、口呼吸になりやすく、また、風邪や歯周病にもなりやすいようです

 

噛み切れない

麺類などを前歯で嚙み切ることができず、食べにくい状況です。しかし、元々、開咬であった場合は本人が気づきません。

 

奥歯の負担が大きい

奥歯しか噛み合っていないため、奥歯に負担がかかりやすく、歯の詰め物や被せ物が壊れやすくなってしまいます。また、歯を支える歯槽骨が破壊され、奥歯がグラグラになる原因になることがあります。そのために歯周病と間違えられることもあります。

 

発音障害

サ行、タ行の発音がしにくく、滑舌が悪い印象になりやすいようです。

 

4.開咬の治療法

矯正

開咬を治すのに最も有効な治療法は矯正です。奥歯を削って開咬が改善することはありません。奥歯を削れば削るほど、開咬は悪化してしまいます。上下すべての歯にブラケットを付けて矯正します。外科手術を併用した矯正も行われていますが、手術にはどうしても多くのリスクを伴いますので、注意が必要です。

 

抜歯

開咬の症状に加え、歯がガタガタな場合、通常、第一小臼歯を抜歯することが多いようです。しかし、そういう場合、親知らずができてくる16,17歳頃に、その親知らずまで抜くことになることが多く、トータルで8本もの歯を抜くことにもなりかねません。抜歯をしたくない場合は、抜かない矯正をしている矯正歯科に相談してみてください。開咬の治療では親知らず以外は非抜歯で治療することが多いのです。

 

舌と口の周りの筋肉のトレーニング(MFT)

舌癖が先で開咬になったのか、あるいは開咬だったから、舌癖するようになってしまったのかは、はっきりしませんが、矯正治療と共に舌のトレーニングが必要です。舌のトレーニングが完了していないと、一度は開咬が治っても、再発してしまうことがあります。それほど舌のトレーニングは重要です。

 

5.まとめ

開咬の矯正治療は難しいものとされています。それは、舌癖が関与しているからです。矯正装置を付けただけではダメなのです。矯正治療と同時進行で舌のトレーニングをしなければなりません。また、扁桃肥大や鼻炎などの病気がある場合は、舌は前へ出ざるを得ないわけです。鼻、のどの病気も耳鼻科と相談して対処することが必要です。また、あまり知られていないことですが、高校生頃から急に開咬になってしまう場合もあります。そういう場合は、親知らずを抜くだけで、開咬が改善することもありますので、レントゲン写真を撮って、親知らずをチェックすることをおすすめします。開咬は自分で気づかずに過ごしてしまいがちですが、開咬を治せば、開咬が引き起こす4つの問題が改善され、生活の向上が期待できますので、治すことをおすすめします。

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