歯が生えてこない:そんな時、どうすべき?|横浜市星川の矯正歯科「ゆうデンタルオフィス」

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歯が生えてこない:そんな時、どうすべき?

  • コラム
  • 咬み合わせ治療

赤ちゃんの「歯が生えてこない」と心配していませんか? 通常、下の前歯は生後8ヶ月前後に生え始めます。しかし、個人差が大きいので、他の赤ちゃんと比べて、むやみに心配する必要はありません。

ここでは、一般的な歯の生える時期と生えてくる順番について紹介するとともに、1歳になっても歯が生えてこなかった場合の注意点と離乳食の進め方について提案しますので、参考にしてください。

 

1.乳歯が生える時期と順序

早い赤ちゃんでは、下の前歯が生後7ヶ月頃から生えてきます。次に上の前歯(10ヶ月頃)→第一乳臼歯(1歳4カ月頃)→乳犬歯(1歳6ヶ月頃)→第二乳臼歯(2歳4ヶ月頃)と生えそろってきます。しかし、体の成長量やスピードに個人差があるように、歯が生える時期や順序にも個人差があります。

1歳頃までは、歯が1本も生えてこなくても、心配しないで大丈夫です。歯が生えてくる少し前には歯茎が少し盛り上がってきます。そういう時期に、赤ちゃんは歯が生えてくる歯肉部分にむずがゆさを感じて、指で触ったりします。また、違和感から機嫌が悪くなったりするようです。そのような様子が見られれば、もうしばらく待ってみてください。歯が生えてくると思います。

更に、1歳6ヶ月くらいになると、地域の歯科検診がよていされているはずですので、そこで歯科医に診てもらい、必要であれば歯科でレントゲン写真を撮ってもらえば良いと思います。決してあせる必要はありません。

 

2.永久歯が生える時期と順序

永久歯の場合は、下の前歯が6歳3ヶ月頃から生え代わり始めます。そして、6歳臼歯と呼ばれる奥歯が乳歯列の後ろに6歳6ヶ月頃に生えてきます。その後、約7年かけて、第一小臼歯→犬歯→第二小臼歯→第二大臼歯という順に生えそろっていきます。乳歯が全て抜けて永久歯列が完成するのは12歳から14歳頃です。

14歳を過ぎても生え代わらず残っている乳歯がある場合は、永久歯の生えてくる方向に問題があったり、先天的に欠如していることが考えられますので、歯科でレントゲン写真を撮って、確認することをおすすめします。

また、乳歯が抜けたのに永久歯が生えてこない場合は、歯科でレントゲン写真を撮ってみてください。もし、永久歯が生えるのを邪魔している過剰歯やのう胞がある場合は、過剰歯を抜いたり、のう胞を摘出する必要があります。それでも生えてくる方向に問題があって生えてこないようであれば、矯正装置を着けて引っ張り出す必要があります。また、歯茎が厚くて生えてこられないようであれば、レーザーなどで歯肉を切開して、生えてこられるようにします。

 

3.1歳で歯が生えてない場合の注意点と離乳食のすすめ方

まず、歯茎が膨らんできていないかチェックしてみてください。実は、生まれつき歯がない(先天性欠如歯)場合もあります。ただ、乳歯の先天性欠如歯は永久歯に比べ少ないです。乳歯は全部で20本ありますが、先天性欠如歯で多いのは乳前歯なので、生えてくるのが遅いと感じてしまうこともあるかと思いますが、大きな問題はありませんから、安心して下さい。

歯が生えてくる時期は離乳を始める時期でもあります。周りの赤ちゃんと比べて、離乳を焦ることがないように、気を付けてください。1歳で歯が生えてなくても、離乳食を始めることはできます。舌と歯茎でつぶすことができるやわらかさのお粥から始めてもらうと良いと思います。また、どんな食べ物も初めての物は、極少量、スプーン1杯程度から始めるようにしてください。そして、アレルギーに関して心配がある場合は、初めての食べ物は平日の午前中に与えて、万が一、アレルギー症状が出た時に医師の診察を受けられるように気を配った方が良いと思います。

2007年に厚生労働省は「離乳食のすすめ方のガイドライン」を変更しました。特に生後4ヶ月までは、果物や野菜はアレルギーを発症する恐れがあるので与えないでください。としました。あまり知られていないことですが、口腔アレルギーという新しいタイプのアレルギーが注目されつつあります。口腔アレルギーは花粉症と合併することが多く、花粉を吸いこんだことによって、鼻の粘膜などにIgE抗体が作られることによって起こります。症状は口の粘膜、唇、舌あるいは顔全体が腫れたり、口の中がかゆくなったり、チクチクするような痛みを感じることもあるようです。注意すべき果物はメロン、スイカ、バナナ、マンゴー、オレンジ、リンゴ、桃、いちご、サクランボ、びわ、洋ナシ、キーウィなどです。注意すべき野菜はきゅうり、トマト、セロリ、ニンジン、じゃがいもなどです。離乳食を与える時には、初めての物は特に気を付けてスプーン1杯程度の少量にしてください。また、果物は生で与えずに加熱するなどの工夫が必要です。

 

4.まとめ

赤ちゃんの歯が生えてこないと、親御さんはとても心配すると思います。しかし、歯が生える時期や順序には個人差があります。また、乳歯全20本のうちの1〜2本の歯が生まれつきない(先天性欠如歯)場合もありますので、焦らずに様子を見てください。

また、歯が生えてくる時期は離乳食を始める時期でもありますが、周りの赤ちゃんと比べて、「うちの子も早く、離乳しなくちゃ」なんて思わないでください。1歳で歯が生えてなくても離乳食は始められます。赤ちゃんそれぞれに、ちょうど良い離乳の時期と離乳食を工夫してみてください。

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